【娘が自宅に戻って3日。心配で会いに行った母は、やっぱり手伝ってしまう】
娘と孫が自宅に戻って、まだ3日。
2か月間、一緒に暮らしていたからなのか、なんだか気になって仕方ない。
孫に会いたい気持ちも、もちろんある。
そんなある日、娘から聞いた話に、私はいてもたってもいられなくなった。
【お昼近くなのに、パン1枚も食べられていない】
その日は、娘の妹も仕事が終わってから来る予定だった。
旅行のお土産もあるし、みんなで集まろうということになった。
妹は仕事が終わってからなので、私はゆっくりめに行こうかなと思っていた。
ところが、お昼近くになっても、娘はパン1枚も食べられていないという。
えっ、まだ何も食べてへんの?
そう聞いたら、もう心配で仕方がない。
実家にいたときは、朝も昼も晩も、ちゃんとご飯を食べさせていた。
赤ちゃんのお世話で忙しくても、食事だけはきちんと取れるようにしていたつもりだ。
それなのに、自宅に戻ってまだ3日しか経っていないのに……。
そう思うと、なんだかかわいそうになってしまった。
私は急いで買い物をして、電車に乗った。
【旦那さんは休み。でも、ゴルフの試合を観に行っていた】
この日は、娘の旦那さんも休みだと聞いていた。
だから、娘も少しはゆっくりできるのかなと思っていたのだけれど、プロのゴルフの試合を観に行っているらしい。
それを聞いて、ちょっと腹立たしい気持ちにもなった。
もちろん、旦那さんにも自分の時間はあると思う。
でも、赤ちゃんとの新しい生活が始まって、まだたった3日。
娘は自分のご飯も食べられていない。
そう思うと、やっぱり心配になる。
男の人は、育児や家事が苦手な人もいる。
何をしたらいいのか、どう動けばいいのか、慣れていないこともあるのだろう。
娘も旦那さんといろいろ話はしていると思う。
それでも、実際に赤ちゃんとの生活が始まってみると、思いどおりにいかないことも多いはずだ。
赤ちゃんは、その日によって機嫌も違う。
ずっと抱っこしていることもあれば、置くと泣いてしまうこともある。
夜は比較的、朝まで寝てくれるようだけれど、昼間はなかなか自分のことができない日もあるのだろう。
初めての育児なら、要領がわからないこともある。
これから少しずつ、自分たちの生活のペースをつかんでいくのだと思う。
【結局、いつものように手伝ってしまう母】
娘の家に着いて、3日ぶりに孫と対面!
もちろん、娘の顔を見るのもうれしかった。
そして、孫を抱っこできるのも、楽しみにしていたことのひとつ。
やっぱり、会いたかったんやなぁ(笑)。
娘の様子を見ていると、実家にいたときと同じように、ついつい手伝ってしまう。
あれこれ気になって、手を出してしまうのだ。
実家にいた2か月間、娘と孫のお世話をすることが、私の生活の一部になっていた。
だから、娘が自宅に戻ったからといって、急に気持ちを切り替えられるものでもない。
娘がちゃんとご飯を食べられているのか。
赤ちゃんのお世話で無理をしていないか。
そんなことが、どうしても気になってしまう。
でも、ふと思う。
あたしも、そろそろ子離れせなあかんなぁ(笑)。
娘には娘の家庭があり、これからは夫婦で協力しながら、赤ちゃんとの生活を築いていく。
いつまでも私がそばにいて、何でもしてあげられるわけではない。
心配だからといって、全部先回りして手伝うことが、本当に娘のためになるのか。
そんなことも考える。
とはいえ、困っている娘を目の前にしたら、やっぱり放っておけないんやろうなぁ。
これが母親というものなのかもしれない。
【終電まで、楽しい時間】
この日は、娘といろいろな話をして、楽しい時間を過ごした。
気がつけば、終電の時間。
そろそろ帰らなあかんね。
そんな感じで、「またね!」と帰ってきた。
寂しいというより、楽しかったという気持ちのほうが大きかった。
孫にも会えたし、娘の顔も見られた。
いろいろ話もできた。
やっぱり、会いに行ってよかった。
娘が自宅に戻ってから、私は少しずつ新しい距離感を見つけていくことになるのだろう。
心配することもあるし、手伝いたくなることもある。
孫に会いたくて、またすぐに顔を見に行くかもしれない(笑)。
でも、それでいいのかなとも思う。
無理に我慢するのではなく、少しずつ娘夫婦に任せながら、私も自分の生活を楽しんでいけばいい。
5人の子どもを育ててきた私も、62歳になって、まだまだ勉強中。
母親業は、子どもが大きくなったら終わりというわけではないのだ。
これからは、少し離れたところから見守ることも覚えていこう。
……と言いながら、次に孫に会ったら、またいっぱい抱っこしてしまうんやろうなぁ(笑)。
そんな自分を想像して、ちょっと笑ってしまった。


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