娘が赤ちゃんを産んでから、我が家の時間はすっかり赤ちゃん中心になった。
泣いたら抱っこ。
お腹が空いたら授乳やミルク。
お風呂に入れて、着替えさせて、寝かしつけて。
娘も毎日、赤ちゃんのお世話に追われている。
私も家事をしながら、赤ちゃんのお世話を手伝ってきた。
気がつけば、一日があっという間。
「今日は何したんやろ?」
と思うくらい、赤ちゃんのことで一日が終わっていく。
でも最近、少しずつ変化が出てきた。
娘が洗い物をしてくれるようになったり、家に戻ったあとの生活を考えたり。
「生協、頼んでみようかな」
なんて話もするようになった。
そんな姿を見ていると、
「あぁ、娘も少しずつ自分の生活を取り戻していくんやな」
と思う。
もちろん、まだまだ赤ちゃん中心の毎日。
授乳もあるし、夜中に起きることもある。
自分の好きなことを自由にできる生活には、まだ戻れない。
それでも、赤ちゃんのお母さんである前に、娘は娘。
一人の女性としての時間も、少しずつ戻ってきていいんやと思う。
40年前、私が子育てをしていた頃は、今ほど便利な情報もサービスもなかった。
赤ちゃんのお世話をしながら、自分の時間なんてほとんどなかったように思う。
今は、便利なものも増えたし、周りの人に頼ることもできる。
そして何より、
「全部自分でやらなくてもいい」
という考えが、少しずつ広がっているように感じる。
私自身も、娘を助けたい気持ちはもちろんある。
でも、ずっと私が何でもやってしまうのも違う。
娘夫婦が自分たちで赤ちゃんを育てていく生活に戻っていくためにも、少しずつ任せていくことが大事なんやと思う。
そして私も、そろそろ少し自分の時間を取り戻していきたい。
娘が母になったことで、私も「おばあちゃん」になった。
でも、娘を心配する気持ちは、母親のまま。
無理してないかな。
ちゃんと眠れてるかな。
しんどくないかな。
そんなことを考えてしまう。
それでも、最近の娘を見ていると、
「大丈夫。少しずつやけど、ちゃんと前に進んでる」
と思えるようになってきた。
赤ちゃん中心だった毎日の中に、少しずつ娘自身の時間が戻ってきている。
そして私にも、娘とゆっくり過ごす時間が、また少しずつ戻ってくるのかもしれない。
母と娘。
そして今は、おばあちゃんと母親。
形は変わっても、こうやって一緒に過ごせる時間は、やっぱり嬉しい。
明日は久しぶりに、娘たちと一緒にお出かけ。
赤ちゃんが生まれてから、娘と外でご飯を食べるのも初めて。
久しぶりの母娘時間を、ちょっと楽しんでこようと思う。


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